音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 一聴しただけではそれほど惹かれないが、何度も聴いているうちに味わい深さが増し、気が付けばその歌声に耽溺してしまっている自分に気付くーーそういう気持ちにさせてくれるシンガーはそれほど多くはない。筆者にとってのジミー・ラフィンとは、まさにそういうシンガーである。彼の歌声をひと言で表現するなら(決してファースト・ネームにかけた駄洒落ではなく)〈滋味〉であろうか。聴...

    [続きを読む](2013.08.20)
  • パンク以降の〈ギター・ロック〉に影響力絶大なバンドのヴェルヴェット・アンダーグラウンドのリーダーだったにもかかわらず1970年に脱退したルー・リード(vo、g)が、その2年後にリリースしたセカンド・ソロ・アルバムである。クールに見えてやんちゃで挑戦的だからムラ(≠ブレ)が多く、地雷盤も作ってきたルーのソロ活動の中で、崇高なロック・オペラの次作『ベルリン』と並...

    [続きを読む](2013.08.04)