音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • おおよそソウル・シンガーを名乗る人、いや、歌を生業にする人全てにとって、2018年8月に76歳で亡くなったアレサ・フランクリンは尽きせぬインスピレーション源であり、理想だった。葬儀ではジェニファー・ハドソンやアリアナ・グランデといった後輩たちが追悼パフォーマンスを披露したが、彼女がインスパイアしたのは後続だけではない。同じ時代を生きた英国人シンガーのダスティ...

    [続きを読む](2018.09.20)

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