音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 〈グレイスランド的〉という言い回しが音楽的ヴォキャブラリーの一部と化して、すでに久しい。西欧米のロック/ポップとその圏外の音楽のミクスチュアをざっくりと括るこの表現、そういう手法をとる若手アーティストが増えているせいか最近ますます頻繁にメディアで目にするのだが、リリースから四半世紀を経て本家本元が先頃再発され、改めて脚光を浴びている。現在までに1400万枚を...

    [続きを読む](2012.07.17)