音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 先日(2015年5月7日)行われた英国の総選挙は労働党の惨敗という意外な結果に終わり、18年ぶりの保守党単独政権が発足したわけだが、本ファーストを含むザ・スペシャルズの3枚のアルバムがこの選挙を目前にして再発されたのは、偶然ではなかったと思う。人種や国籍、宗教、経済的格差……様々な断層線に沿って裂け目が生まれている世の中に、「我々は果たして歴史から何かを学ん...

    [続きを読む](2015.05.28)

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