音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 2月初めにグリーン・デイの最新作『Father of All Motherfuckers』が届いた。今秋の大統領選に向けてすでにアメリカは選挙モード一色。今回はリベラル勢にとって切迫感のレベルが違うだけに、誰かのことを示唆しているかのようなタイトルを見てつい期待してしまったのだが、彼らが作ったのはいたってノンポリなアルバムで、メディアでは驚きの声が多々聞かれ...

    [続きを読む](2020.02.25)

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