音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

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    [続きを読む](2011.03.22)
  • 青天の霹靂。セイテンのヘキレキと読む。何の前触れもなしに、突然に降りかかる全く予期していなかった出来事を指す。英語でいうなら“out of the blue(突然に、出し抜けに/the blue=青空)”。洋の東西を問わず、ドギモを抜かれるような出来事は、空から降ってくるものらしい。今なおR&B/ソウル・ミュージック史にその名を太く深く刻んでいる故オーティス...

    [続きを読む](2011.03.08)

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