音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 昭和歌謡の湿り気がつきまとうせいか、若い頃は、男女デュエットにはどうも馴染めなかった。洋楽の世界でも筆者が育った1980年代の男女デュエットと言えば、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーの「エンドレス・ラヴ」とかジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの「愛と青春の旅だち」とか、やはりウェットなのが常。オルタナティヴ・ロックのファンには縁のない世界だと信じ...

    [続きを読む](2021.06.22)

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