音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • ポール・ウェラーはうしろを振り返りたがらない人だ。それどころか、やりたいことがあり過ぎて創作のスピードが追い付かないことに、常に焦りを感じているようなアーティストだ。思えば最初のバンド、ザ・ジャムのデビュー作『イン・ザ・シティ』が登場した1977年から、これまで約40年間に実に計22枚のアルバムを制作。続々新譜が届くため、我々聴き手にもうしろを振り返る暇を与...

    [続きを読む](2015.09.18)

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